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いなかFRIENDS エントリー№2 川原くん

彼とは大都会東京で出会いました。(さっそくルール違反)
今日はそんな彼を紹介しましょう!
僕は以前に、高田馬場にあるピースボートセンターで働いていました。
そこは、「地球一周にいこう!」とただ夢だけを持った人たちが集まるトコです。

「何か私たちにできることはないでしょうか?」
そんなある日、真っ黒の学ランとセーラー服を纏って学生たちがセンターにやってきました。

「学年の変わり目や、卒業していく先輩たちが学校にたくさんの内履きや体育館履きを残していきます。結局処分するしかないので、なにか有効活用はできないかと思い、ピースボートにたどり着きました。」
目の奥をアツくして堂々と語ってくれたのが川原くん。
聞けば彼はある有名進学校の「生徒会長」を務めいているそう。
ほうほう。なるほど。
ひとまず僕は名刺を交換させて頂きました。
支援物資を自分の手で世界中に!
実はピースボートの船旅では毎回たくさんの「支援物資」を積んで地球一周をしています。

ピースボートの船「Ocean Dream号」約1000人乗れます。
この支援物資を運ぶ活動は「UPA国際協プロジェクト」と呼ばれます。
http://peaceboat.org/projects/upa.html
要は、日本で不要になった物と現地で必要な物を繋ぐプロジェクト。
これまでには、救急車なんかも運んだことがあるんだとか。(船には重量制限がありません)
そんなピ―スボートの活動を知った川原君。
とりあえず本部に行こうと、直接電話をかけて、アポを取ってきてくれました(す、すげー。)
「では、一緒にやりましょう。」
僕はひとまず、何も考えず固い握手を交わしました。
彼はさっそく生徒会を動かし、各部活動に声かけをし、
学校で不要になり、かつ現地で必要な物を集めてくれました。
そしてしばらくして…..「けっこう集まりました!」と川原君のメール。
僕たちは、実際に学校に行ってみました。
支援物資の集め方
さぁ学校へ行ってみると早速発見しました。これは!!

集めているものを書き出して(おぉー。)

掲示板で呼びかけて(おぉー!ポスターも貼ってあるーー!)

どうぞここに。と回収箱を置く。(おおぉぉぉぉぉーーー!)
なんてできた募集方法でしょう。
結局学校で集められた物資の数は
■サッカーボール 35個
■バレーボール15個
■テニスボール52個
■ラグビーボール36個
■野球バット24本
■野球ヘルメット10個
■運動靴66足
■ハーモニカ7個
■リコーダー12本
■文房具 1箱
■衣類 1箱 …….などなど
全部でなんと14箱。(本当にすごい)

放課後の学校で
集まったものを種類ごとに分けて、箱に詰め直しました。

青春だったなぁ。
あれ、男しかいない。(女の子は下校時間が早く設定されているらしい)
ひとまず生徒会のみんな。お疲れさまです。
いざ、地球2周目へ!
さぁここからは僕の仕事。
実は今年の4月~7月。僕は人生2回目の地球一周の船旅に行っていました。

2017/4/12(水) 横浜大桟橋 第94回クルーズ日本出航日
僕が担当したのが、この「UPA国際協力プロジェクト」
今回の地球一周では主に、スリランカ、ベネズエラ、ニカラグア、エルサルバドル、パナマ、ハワイに支援物資を届ける事がミッションでした。

全部で何箱あるかは忘れましたが、とにかくたくさん集まりました。
ここから各国々へ、自分たちの手でこの物資を届けにいきます。

船内での仕分け作業。(段ボールから手荷物サイズに袋に入れ替えます)
僕たちピースボートスタッフは、国に着くと色んなツアーに同行して添乗員的な業務をします。


そのツアーの中で、日本で集めた支援物資を参加者のみなさんに渡してもらうんですね。
そのなかでも今回は、特にココ!
ベネズエラ【若者と野球大交流】
実は彼らを中心とする、ベネズエラバルガス州のスポーツ省に今回の支援物資を届けました。
学校で集めてくれた大半の物資はここに届けられました。


これはもう楽しそうでしょ?
集まった選手たちは、地元バルガス州No.1の強豪チーム。(ここからは何人かメジャーリーガーになったらしい)
ピースボート VS ベネズエラ
そんな世紀の大試合に、船で作った即席チームが戦えるわけもなく


紅白戦になりました。
野球苦手の僕が奇跡の4打数3安打。
これにはさすがに現地のスカウトのアツい視線が注がれていましたね。
さて
試合が終わり、【支援物資授与式】へ

物資を机に運んで、サッカーボール、バット、ユニフォームなど

みんなを並べて(写真撮るから並んで~と言って並ばせる)


そして渡す(ブログ載せるからねー!と10秒わざとらしく止まる)

最後はみんなで集合写真。
待ってる人に会いに行く。僕たちが地球一周に行くワケ。
僕たちが地球一周にいくワケ。
それは現地で僕たちの訪問を心待ちにしている人がいるからです。
待っている人がいる限り、僕たちはそこに行く。
今回UPAプロジェクトとしてたくさんの物資を届けることができました
しかし必要としている物資を届けることも重要ですが
何よりそこに行って、現状を知ることが国際協力の第一歩になると思います。
今回「何かしたい!」と行動を起こし、ピースボートに来てくれた生徒会のみんな。
そしてそれを逞しく引っ張ってくれた川原君を紹介しました。
みんなで集めた支援物資は、無事に届けることができました。

本当にありがとうございました。
物資を集めて頂いて心から感謝しています。
がんばれ受験生!
みんなの将来を楽しみにしています。
またね。