スウェレンダムを後にし、次の家族の住む場所へ。

美しい谷にある小さな村。

家の裏山を登ると、その村が見渡せる。

牛や馬がのんびり暮らす、のどかな場所。
そんな村に彼らの家はあった。

家までの道は、
見事なバラの並木道。

小路を抜けると、
三角屋根のかわいいおうち。
この家もまた自分たちで建てた。
この国の人は、家を自分で建てるのか?!
家は建ててもらって買うものだと思っていた私は少し衝撃で、自分でも家が建てれるんじゃないか、とすら思った。
仕事が休みの日には、将来住みたい家の設計図を描いたりしてた。

「Over there farm 」
という名の彼らの農場。

一家の大黒柱はGelly。
大きな体に大きな愛。
みんな、優しくてたまに厳しいお父さんが大好きだった。

ヤギのことならお母さんのMarcella。
裏山に放たれたヤギたちはマルセラが呼ぶと、みんな帰ってくる。

ヤギの赤ちゃんが産まれたときも、ちゃんとミルクが飲めるように、助けてくれた。
お母さんヤギも信頼しているのだ。

おいしいチーズやヨーグルトの作り方も教えてくれた。

そんな素敵な4人家族。
ふたりの娘たちは、Home schooling(ホームスクーリング)という、教育方法で育っている。
家が学校。
決められた勉強以外にも、村の画家さんの家で美術の授業、ブログを書くことで文法の勉強など、たくさんのことを学ぶ。
もちろん、動物の世話、野菜や果物も、家族で一緒にやる。

乳を絞るため牛を呼びに行くのも、子どもたちの仕事。
どうやって?
牛を呼ぶ歌を歌うんです!

この家で食べる物は、ほとんどここで作られたもの。
野菜や果物、卵、ミルク、チーズ、ヨーグルト、お肉も。
育てた動物も、自分たちで肉にする。
学校では学べないことを
毎日たくさん学びながら育つ彼らは
とても想像力豊かで、強い。



近くの小学校の体験学習も受け入れている。



村の子は学校に通う子がほとんどだったけど、学校に行ってなくても、友達はたくさんいた。
いろんな生き方が普通にあった。
私のように海外から滞在しに来る人もいれば、


同じ時期に、ホームステイしていたのは、南アフリカのファミリー。
家族で1年間、車で国内を旅していた。
この家族もまたホームスクーリングをしていた。
いろんな生き方があっていい。
そう思った。

一番印象的だったのは、
ここに暮らす動物たちがみんな幸せそうだったこと。
きっと、家族の動物に対する接し方に、
とても愛があったから
みんな幸せそうだったんだと思う。

美しい谷と
温かい村の人たち。
おいしい空気と食べ物。


豊かな暮らしを教えてくれて、ありがとう。
続きはコチラ↓