廃校で”逃走中”ができるまで。総勢200名!ボランティアで作り上げた大人と子どもの本気の鬼ごっこ!

いなかLIFE

廃校で”逃走中”ができるまで。

2018年7月16日(月) 旧高階小学校。

平成29年度の廃校時、生徒数約60名の学校で

児童、保護者、スタッフ合わせて

参加者総勢約200名のイベントが行われました。

その名も『廃校中in高階小 ~ハンターから逃げきれ!~ 』

 

僕らの想像を遥かに超える反響とともに、大規模なイベントになってしまったので

 

「廃校中in高階小~ハンターから逃げきれ!~」ができるまでを

簡単に残しておきたいと思います。

 

まずは、コチラをご覧ください。

「参加した子供はもちろん、見学していた家族みんなで楽しませてもらいました。 テレビで観ていた世界が、リアルな演出で、しかもこの七尾で体験することができたことに、驚きと感動がありました!」

(参加児童保護者アンケート抜粋)

「え?!廃校中Facebook記事の閲覧数、『青拍祭』(能登半島七尾市最大のお祭り)並なんですけど!笑」

(七尾市広報担当)

 

準備期間約2か月。

よくこんな形になったなーと、つくづく思います。笑

 

無事ケガなく終わって良かった。

というのが率直な感想です。

 

本当に多くの方々の知恵と力が合わさって

素敵なイベントができました。

改めて感謝です。

 

居酒屋で話したことは、形にしよう!

何でもない飲み会。

はじまりはいつもここからです。

 

石川県七尾市。

ここでは、月に1回移住者が「ああでもない、こうでもない」と飲みながら語る会があります。

その名も『イジュトーーク』

移住者による、移住者のための交流会。

 

次回でなんと28回目。

これはシンプルにすごい。笑

七尾に来た理由は、みんな違う。

だけどみんな、七尾に来た。

移住者、よそ者だからこそ見えるもの、気づけるものがたくさんある。

 

こうやって七尾に縁あった者同士、繋がりが生まれる場は

とってもありがたい。

 

「廃校で、逃走中したら絶対子ども来るやん!ほやろ!」

 

やりたいことがあるなら、みんなの力でかなえよう。

誰でも思いつきそうな

そんなしょーもない遊びに

本気で燃える大人が

七尾にはたくさんいました。

 

(このメンバーがいれば、何でもできる気しかしません。笑)

 

やる!と決まれば、ほぼOK!

やる!と決めるということはつまり

誰が音頭を取って、誰がケツを持つのか。

それを決めるということです。

 

実行委員長を決めましょう

「よし、じゃあおまえ、実行委員長ね。」

白羽の矢が立ったのは、彼でした。

「萩森春弥」の画像検索結果

「みかんジュースいりますか?」

愛媛大学3年 萩森 春弥 Shunya Hagimori

愛媛からの大学生インターン。今年の4月、能登へやってきてくれました。

 

彼が今回の実行委員長。

最後の2週間は、奥さんよりも一緒にいた

世渡り上手の、ミカンボーイ。

人から可愛がれるセンスは、一級品。

そんな彼だから

今回上手くいったんだと思います。

 

現在、七尾市では彼を合わせて5名の大学生インターンが

全国各地から集まり、色んな課題と向き合っています。

いやーー、ほんとにみんな優秀。

MTGでは僕が26年間使ったことのない言葉がバンバン飛び交います。

能登留学 ~自分らしさと出会う、キャリアデザイン~

 

大学が無い街、ななお。

大学生が居酒屋でアルバイト。

 

そんな当たり前の風景が、この街にはありません。

 

だからこそ、彼らの存在は本当に大切。

特に何かを成し遂げなくてもいい。

祭りもイベントも仕事も

若い力がいろんな人を巻き込み、誰かがやってみたかった小さなことが形になる。

 

地域を元気にする力を

彼らは持っています。

 

ゼロからのスタート。

色んな事を僕は彼らから、学びました。

七尾に来てくれて本当にありがとう。

 

受け入れ担当を作りましょう

「じゃあ任田くん、受け入れよろしく」

ですよね。あざす。

 

今年廃校となったのは、七尾市内に実は3校ありました。

でも

「子どもがいなくなった廃校で逃走中やったら絶対子ども喜ぶ!それこそ地域おこしや!」

 

そうバカみたいに言い聞かせて、がむしゃらに動けるのは

たぶん、地域おこし協力隊しかいません。笑

 

今回はたまたま僕でしたが

受け入れ担当のモチベーションは

イベント準備のスピード感を大きく左右する最も重要な事のひとつです。

 

「やりたい人がやる。」

 

やっぱり何事もこれが大前提です。

 

主催を決めましょう

イベントを開催するとき

まずは「主催」を決める必要があります。

 

地域主催にするか、民間主催にするか、行政主催にするか。

どこが主催するかによって、イベントの趣旨、規模が変わってきます。

 

今回の廃校中の場合は

①たかしな地区活性化協議会(地域)

②街づくりセンター(民間)

この2択でした。

 

今回のポイントは”廃校”を舞台に逃走中をする

つまり、「校舎を土足で、大人と子どもが100人全力で走り回る。」

という許可を取らないといけません。

 

やっぱりこのシュチュエ―ション。

普通の学校ではせきません。

廃校だからできるんです。笑

 

許可を取るのは、もちろん主催者。

そう考えると、民間よりも地域が主催した方がいい。

 

「地域が主催するイベントに、地域外の子どもも参加できる。」

という形にするのがベストだということで

 

主催:たかしな地区活性化協議会 (地域)

協力:街づくりセンター (民間)

 

となりました。

 

改めて

七尾市教育委員会の方々、寛大なお心で許可頂き

本当にありがとうございました。

(よく許可してくれたなー笑)

 

地域が主催するということ

地域が主催になって大変だったことはひとつ。

 

「参加費を徴収できなかった」

 

ということです。これは地域柄によると思いますが

「地域のイベントは基本参加費を取りません」というスタイルの地域では

今回だけ参加費を徴収するというのはなかなかハードルが高いです。

 

ただ

地域が主催することの最大のメリットは

人員の全てを、「ボランティア」でお願いできた。ということです。

 

ハンターはもちろん、看護師、駐車場誘導員、ドローン、映像、編集、写真など。

その全ては、ボランティアです。

(もしイベント会社へ外注したら、150万円規模らしいです。笑)

 

みんなのやりたいは、大きな渦を巻く

なぜ、廃校中のイベントが

多くのボランティアの協力を得られ、参加者も超満員になったか。

 

その理由はとってもシンプルで多くの人が

「楽しそう!やってみたい!」

 

と思う事だったから。

それがつまり、反響です。

これが想像以上でした。

最初だからお試しで先着50名!と思ってましたが

募集開始からなんと3日で、50名が集まり募集を締め切る。

それでも収拾がつかずに

結局参加者は約100名。

 

「テレビの世界が七尾でできる!」

 

小学校はもう、廃校中の話題で持ち切りだったとか。

 

はい、運営側のハードルは一気に上がりました。笑

 

予想を上回る反響に、やっとスイッチが入った大人たちは

少しでもあの世界に近づけようと

仕事後の大人たちが、本気で鬼ごっこに向き合いました。

 

実行委員会も、みんな仕事を持ちながらの片手間です。

自分もその輪の中にいながら

このひとたち、よくここまで頑張れるなー笑

と思いながら、話し合っていたことを思い出します。

 

結局たくさんの方々が協力してくれました。

 

【廃校中in高階小 実行委員会】

御祓川大学能登留学大学生インターン5名

NPO法人ガイア自然学校

能登半島七尾移住計画

たかしな地区活性化協議会

 

みんなに心からの拍手を!ご苦労様でした。

 

■ハンター

フィットネスガレージななおメンバー 10名

ハンターが強すぎて、怖すぎました。 (参加者保護者アンケート抜粋)

はい。本当に怖かったです。笑

 

■交通整理

七尾警察署少年補導員のみなさん 8名

 

■看護

田鶴浜高校衛生看護科のみなさん 3名

 

■安全管理

当日参加児童の保護者の皆さま 22名

 

ルールを決めましょう

ここまで決まれば9割完成です。

あとは、子どもたちが安全で楽しくゲームができるように

「ルール」を決めていきましょう。

 

これは、子どもと遊ぶのに慣れている人と

考えるのがいいです。

どこが危なくて、この規模ならハンターは何人必要なのかなど。

こればっかりは、やってみないと分からないので

どれだけ子ども目線になってイメージできるか、が勝負です。

今回は子どもと自然で遊ぶプロ、NPO法人ガイア自然学校の先生

野呂修平くんと一緒に考えました。

(当日参加できないの分かってたのに、本当にありがとう。笑)

 

【基本ルール】

①制限時間は60分間、逃げ切れれば勝ちです。

シンプルに、逃げ切った子が勝ちというスタイル。結局当日は暑過ぎて50分間に変更しました。

②ハンターに捕まったとき、エリアの外に出たとき、自首したとき、牢屋に入ります。

牢屋に入る時の条件です。

③ハンターは両手タッチで、捕まえます。

両手でタッチされるとアウトです。

④ハンターに捕まったら、ビブスを脱ぎましょう。

ビブスを着ていないというのが、捕まったサインです。

⑤ミッションアナウンス中は、ハンターは追いかけません。

ミッションは校内放送で流れます。

⑥ミッションに挑戦するかどうかは、あなた次第です。

挑戦すると、仲間を解放できるかも?

 

【ミッション】

①牢屋の鍵が、どこかに5つ隠されている。10分以内にすべて見つけて、牢屋前のテーブルに置け!5つ揃うと10人を解放できるぞ。

②校庭内にある籠に、できるだけ球を入れよ!10分間で入れた玉の数だけ、仲間を解放できるぞ。

③緊急ミッション発令!坂口センター長の大好物「みそまんじゅう」が盗まれた!ただちに見つけセンター長の空腹を満たせ!まんじゅうひとつにつき3人解放できるぞ。

④校舎内に隠されている「文字カード」を7つ見つけ、並び替えて一つのキーワードを作れ!正解するとハンターを3人、追放できるぞ。

 

【アイテム】

①アイテム出現!「ネバネバネット」ハンターに投げてあたると、ハンターが1分間停止するぞ!

 

挑戦して良かったふたつのこと

ゲーム実況はLINE@ベーシックプラン(月額5,400円)!

テレビの逃走中のおもしろさ。

それは、「ゲームの全体の状況をテレビで確認できて、実況がある」というところにあります。

今回の場合色々、方法を考えましたが

これが一番、ハマったので紹介します。

LINE@というサービス。

ユニクロ、LINENEWS,マクドナルドとかからLINEよくきませんか?

あれです。

そのアカウントを作り、当日保護者の方に登録をしてもらいます。

すると。

「廃校中in高階小」アカウント!笑

ゲームの状況を、写真と文で保護者のみなさんと共有していきます。

 

今回の場合、ベーシックプラン有料版(月額5,400円)を使うのがおすすめです。

LINE@無料・有料プランの違いまとめ【機能・料金など】

 

■全体写真を共有できる

■アンケートここに流せる

■イベント後に、宣伝できる(TV今日放映しますよー!とか)

■基本LINEはみんなやってるので、登録に抵抗がない。

 

など、メリットはたくさんありました。

アンケートはGoogleフォームで!

イベントの、評価反省にはアンケートで意見を吸い上げることが大切です。

LINE@を導入したこともあり、今回は紙ではなくフォームを作成してみました。

また、保護者の方々からの暖かいお言葉に、何度も泣きそうになりました。

Googleフォームでのアンケート、本当にオススメです。

 

Googleフォームでアンケートを作ってみた

 

■結果が、実行委員会全員ですぐに共有できる

■LINEで送られてくるので、回答率がかなりいい。

■好きな項目を作る事が出来る

 

などなど、Googleって本当にスゴイです。

 

是非ほかの地域でもやってみてください

最後まで読んで頂きありがとうございました。

まだまだ書き足りないこと、紹介しきれていないことたくさんありますが

多くの笑顔が生まれ大きなケガなく終えられたので

大成功としましょう。

 

廃校で逃走中。

やろうと決まれば、誰でもできる、そしてみんなやってみたい分かりやすい企画だと思います。

もし、少しでもやってみたい!やれそう!と思った方。

 

今回主催をしてみて、僕らが苦労したたくさんのことが

ちょっとした参考になれば、幸いです。

 

廃校中in高階小 ~ハンターから逃げきれ!~ データダウンロード

①イベント企画書&実施マニュアル

『廃校中in高階小』 実施マニュアル ダウンロード

②タイムテーブル&役割

当日タイムテーブル&役割 ダウンロード

③チラシ・申込書

廃校中 チラシ確定版 ダウンロード

④備品リスト

備品リスト ダウンロ―ド

⑤ゲームミッション

ミッション原稿 ダウンロード

 

さぁ、次はどこで、何しよう。

七尾市地域おこし協力隊 任田和真